アジャストメントは測定値を調整するための機能です。データロガーは調整後の測定値を表示、記録します。
1 | 調整方法、調整値入力欄 | 調整方法の選択、調整値を入力します。 |
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2 | 設定履歴一覧 | アジャストメント設定履歴を表示します。 |
3 | [閉じる]ボタン | アジャストメント設定を終了します。 |
4 | [設定送信]ボタン | 設定内容を本体に送信します。 |
5 | [初期値に戻す]ボタン | 全チャンネルの補正式をクリアし、初期状態に戻します。 |
6 | [ファイル保存]ボタン | 入力値をファイルに保存します。 |
7 | [ファイル読込]ボタン | ファイルに保存してある入力値を読み込みます。 |
入力した調整値から調整式(Y=aX+b)を算出します。(X:測定値、Y:補正後)
算出した調整式の傾き(a)と切片(b)の数値が以下の範囲を超える場合は設定することができません。
温度/湿度 | ||
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傾き(a) | 範囲 | 0<a≤2 |
有効桁数 | 小数点以下3桁 | |
切片(b) | 範囲 | ±30℃以内 ±30%以内 |
有効桁数 | データロガーの分解能と同じ |
調整方法には、"1点調整"と"2点調整"の2種類の方法があります。
1点調整 | すべての測定値に対して同じオフセットで調整を行う場合に使用します。グラフ全体を上下することで調整し、グラフの傾きは変化しません。 |
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2点調整 | 広い範囲に対して調整を行う場合や、1点調整では対応できない場合に使用します。グラフの傾きが変化します。 |
傾きaを1として、切片bのみを変更した調整式です。
例えば、データロガーの測定値が10.2℃のときに基準の温度計が10℃の場合、"調整前"の値に10.2、"調整後"の値に10と入力します。
調整式はY=X-0.2となり、全域で-0.2のオフセットとなります。
2点間より傾きaと切片bを計算した調整式です。
例えば、データロガーの測定値が0.2℃と9.6℃のときに基準の温度計が0℃と10℃の場合、"調整前"の値に0.2と9.6、"調整後"の値に0と10を入力します。このときの傾きaは(10-0)/(9.6-0.2)=1.06となります。
調整式はY=1.06X-0.213となり、切片は-0.213になります。