TR4 Report

TR4 Reportとは

指定した時間帯の記録データを吸い上げてレポート(PDF)を作成する、TR4Aシリーズ専用のアプリです。作成したレポートは印刷、メール添付、サーバ共有などでご活用いただけます。

対応OS: Android OS, iOS
OSバージョン、動作環境はWebサイトにてご確認ください。
T&D Webサイト > ソフトウェア > TR4 Report

 参考
  • 機器の取り扱いについては本体の使い方で説明しています。
  • TR45をご利用の方は、センサの接続方法(熱電対センサ / Ptセンサ)をご確認のうえ、T&D Thermoの[記録設定]メニューからセンサタイプを設定してください。
  • 作成したPDFファイルをおんどとり Web Storageに送信することはできません。

機器登録

レポートを作成したいデータロガーを本アプリに登録します。

 注意

機器登録をするとデータロガー内に蓄積したデータを消去し、以下の設定で記録スタートします。
  記録間隔: 1分
  記録モード: エンドレス

  • データロガーの設定が記録間隔1分、エンドレスモードだった場合、記録データは消去されません。
  • 登録前のデータが必要な場合は、T&D Thermoをインストールして記録データを吸い上げてください。
  • 記録間隔が1分の場合、データロガー内には約11日分のデータが保存されます。
  • 記録間隔を変更する場合は、本アプリに登録後、T&D Thermo機器設定メニューから記録設定をしてください。
  1. TR4 Reportを起動します。

    近く(Bluetooth圏内)にある機器をアプリが検索し、検索順に表示します。
    機器名称の初期値: 型番_シリアル番号

  2. 対象機器をタップすると、機器登録画面を開きます。

  3. 登録コード*を入力します。(必須)
    他の項目は登録後に機器設定で変更できます。
    *製品付属のラベルに記載しています。

  4. 画面下にある[登録]ボタンをタップすると、HOME画面へ移行します。

 参考

スマートフォン/タブレットを機種変更した場合は、新たに機器登録する必要があります。

HOME画面

登録済みの機器(上部)と、近くの機器(下部)に分かれてリスト表示します。
近くの機器と通信するには、タップして機器登録をしてください。

サポートメニュー

ご利用中のアプリのバージョン情報を確認できます。
ヘルプ: 本ヘルプを開きます。
サポート情報: ティアンドデイ製品の最新情報ページへのリンクです。

編集

リストの並べ替え、またはリストから削除できます。

登録済みの機器

機器名称、シリアル番号、電池状態のアイコンを表示します。
タップすると機器設定画面を開きます。

  • Bluetooth通信圏内にない機器はグレー表示となり、機器設定画面も開きません。
  • 電池残量の低下は通信エラーの原因になります。
  • 電池残量がなくなると、データロガー内部の記録データが消失しますので、早めに交換をしてください。
    十分な電池残量
    交換が必要

Start/Stopボタン

[Start]ボタンをタップすると[Stop]ボタンに切り替わります。
タップすることで、データの始点/終点をセットできます。

レポートボタン

タップするとレポート設定画面を開きます。

機器設定

HOME画面で登録済みの機器をタップして、機器設定画面を開きます。

項目をタップして変更します。
HOME画面に戻るには画面左上にある矢印 () をタップしてください。

機器名称

TR41A/42A/43A: 全角8文字、半角英数字で最大26文字
TR41/42/45: 全角2~5文字、半角英数字で最大16文字
¥/:;,*?"<>|&' は入力不可 / UTF-8使用

警報ライン

上限警報/下限警報を有効にしてしきい値を設定します。

  • レポートに反映するもので、警報を通知するものではありません。
  • 入力した値は警報値とみなしません。
設定ボタン

タップして設定を反映させます。

リストの並べ替え

iOS:

  1. HOME画面の右上にある[編集]をタップします。

  2. リスト右に表示したアイコンをドラッグして、任意の場所に移動できます。

  3. 画面右上にある[完了]をタップして並べ替えを確定します。

Android OS:

  1. HOME画面の右上にある[編集]をタップします。

  2. 機器名称を長押しすると、ドラッグして任意の場所に移動できます。

  3. 画面右上にある[完了]をタップして並べ替えを確定します。

リストの削除

iOS:

  1. HOME画面の右上にある[編集]をタップします。

  2. リスト左に表示したアイコン () - [削除]の順にタップします。

  3. 削除した後、または削除せずに前画面に戻るときは、画面右上にある[完了]をタップします。

Android OS:

  1. HOME画面の右上にある[編集]をタップします。

  2. リストを右へスライドすると削除できます。

  3. 削除した後、または削除せずに前画面に戻るときは、画面右上にある[完了]をタップします。

出力までの操作手順

コンテナ輸送(複数台)のレポート作成を想定した操作例です。

  1. コンテナを閉じた時点で、対象機器それぞれの[Start]ボタンをタップして始点をセットします。

  2. 目的地に到着してコンテナを開く前に、対象機器それぞれの[Stop]ボタンをタップして終点をセットします。

  3. ここからはデータロガーとBluetooth通信できる距離で操作してください。
    1台目の[レポート]ボタンをタップします。

  4. レポート設定画面でタイトル、コメントなど、必要に応じて入力・変更します。

  5. [レポート作成]ボタンをタップすると、対象のデータロガーから指定した期間のデータを吸い上げ、レポート(PDF)が作成されます。
    必要に応じて印刷・メール送信・共有・保存します。

  6. 画面左上にある矢印 () をタップしてHome画面に戻り、2台目の[レポート]ボタンをタップして、1台目と同様に4-5 の操作を行います。

レポート設定

タイトル

レポートのタイトルを入力します。

  • 2回目以降は同タイトルを表示します。必要に応じて変更してください。
  • 30字まで(文字種制限なし)
コメント

必要に応じて入力してください。

  • 2回目以降は同文を表示します。必要に応じて変更してください。
  • 200字まで (文字種制限なし)
Mean Kinetic Temperature (MKT)

有効にすると、以下の計算式で温度データからMKT(平均動態温度)値を自動で計算して、レポートに結果を表示します。

計算式:

MKT = 平均動態温度
ΔH = 活性化エネルギー(標準値: 83.14472 kJ/mol)
R = 気体定数(8.314472 J/mol·K)
T1 = 初回のケルビン温度
Tn = n(任意数)回目のケルビン温度

データ始点 / データ終点

Start/Stopボタンをタップした日時を表示しています。

  • タップして始点/終点の日時分を変更できます (データロガー内にある記録データの範囲内で)。
警報ライン

機器設定で入力した値を表示しています。

レポート作成ボタン

タップすると、指定した期間のデータを吸い上げてレポート (PDF) を作成します。

 参考

Mean Kinetic Temperature(MKT: 平均動態温度)
MKTとは、物質が一定の期間を通して変動する温度の影響をうけた場合と同じ影響を与える一定温度です。
欧米の輸送業界で物質の経時変化を評価する値として活用されています。
  例:

  • 薬品や食品など腐りやすいものの保管・運搬・流通時における温度負荷の評価
  • 植物や酵母など室内空調による温度負荷の評価

レポート画面

タイトル・記録情報

レポート設定で入力したタイトル、およびデータ期間(データ始点/終点日時)、記録データ数、記録間隔、記録モードです。

機器情報

機器の名称、機種、シリアル番号です。

判定

期間中、警報ラインのしきい値を超えたかどうかを判定し、表示します。
警報ラインを設定しなければ空白になります。
Alert: 警報ラインを超えた
OK: 警報ラインは超えなかった

設定値・記録結果

設定値: 警報ラインとして設定された上限値*・下限値*です。
記録結果: レポート期間中の最高値 / 最低値 / 平均値 / 警報逸脱積算時間* / MKT*です。

* 未設定時には、バー表示 (−−−−など) になります。

ファイル名・作成日時

ファイル名は自動で生成します。
機器名称(シリアル番号)_作成日時.pdf

コメント

レポート設定で入力したコメントです。

印刷・メール・共有・保存

レポート画面の下にあるタブをタップして、作成したレポートの処理を行ってください。

処理を行わずにアプリを終了したり、前画面に戻ったりするとデータは保存されません。

印刷

対応プリンタが近くにあれば印刷できます。

  • iOS: AirPrint対応プリンタ
  • Android: Wi-Fi対応プリンタ (プリンタメーカーのプラグインアプリをスマホ/タブレットにインストールする必要があります。)
メール

添付してメールで送信します。

ファイル

OSの共有メニューから、共有/保存します。

  • HOME画面に戻るには画面左上にある矢印()をタップしてください。