本体の使い方

TR4Aシリーズデータロガー

おんどとり TR4AシリーズはBluetooth®対応のデータロガーです。

測定項目と付属センサ
型番 測定項目 付属センサ
TR41A 温度1ch サーミスタ内蔵
TR42A 温度1ch 温度センサ TR-5106
TR43A 温度1ch、湿度1ch 温湿度センサ THB3001
TR45 温度1ch 付属センサなし
(対応センサ: 熱電対 K、J、T、S、RタイプまたはPt100 / 1000)
共通付属品: リチウム電池リチウム電池 LS14250、ストラップ、取扱説明書一式 (保証書含む)

ここでは本体の取り扱いについて説明しています。
本ヘルプではTR4Aシリーズを"本体" 、"本製品"、"機器"、"データロガー"と記載している場合があります。

電池セット(電池交換)

電池をセットすると初期設定値または前回設定値で記録を開始します。

工場出荷時の設定値:
記録モード エンドレス
記録間隔 10分
記録開始 即時スタート
機器名称 型番_シリアル番号
センサタイプ(TR45) 熱電対 Kタイプ

機器の防水性能を損なわないように、注意事項を守って電池セット/交換をしてください。

  1. ネジを外し、フタを開けます。(プラスドライバー♯1推奨)

    TR45の電池交換は、センサを外してから、ネジを外してください。

  2. 電池をセットします。電池に付いているチューブは外さないでください。

  3. フタを閉じます。(適正トルク: 20N·cm~30N·cm [2Kgf·cm~3Kgf·cm])

    TR41A/42A/43Aは、フタを閉じる前にケース内部のゴムパッキンの状態を確認し、ゴミは取り除き、劣化や傷がある場合は交換してください。

  • 電池を抜いてから液晶表示が消えるまで放置すると、本体内部の記録データは消失します。(記録間隔、機器名称など設定は消えません)
  • 新しい電池をセットして何も表示しない、記録開始しない場合は、電池を外して+/−の向きを確認してください。
  • 初めて使用するときは、電池を入れてから記録開始をするまで数秒かかる場合がありますが、異常ではありません。
  • 電池の+/−の向きを間違えたり、電池端子をショートさせたりすると機器内に保持している記録データはすべて消失します。
  • ケース内部に水などが入らないようにしてください。

リチウム電池について

  • リチウム電池LS14250をセットすると、新品であっても電池寿命警告マーク()が10分から60分程度消えないことがあります。電池の特性上、保管時に自己放電を防ぐ被膜が形成されるために発生するもので、機器の故障や電池の不良ではありません。
  • リチウム電池は20°C以下の環境で保管してください。
  • 市販のリチウム電池CR2も使用できますが、低温環境 (0°C以下)、高温環境 (60°C以上) で常時使用される場合、また輸送など振動が多い環境で使用される場合はリチウム電池LS14250をご使用ください。交換にはオプションTR-00P2(TR41A/42A/43A用)、またはTR-00P3(TR45用)をお求めください。
  • 電池交換をする際、防水機能維持のためにゴムパッキンや乾燥剤も同時に交換してください。市販のリチウム電池CR2を使用する場合でもメンテナンスセットTR-00P1(TR41A/42A/43A用)をお求めください。

低温/高温環境でのご使用について

  • 常温環境では十分な電池残量であっても、低温環境では通信できない場合があります。
  • 60°C以上の環境では機器内の部品劣化が進みますので、長期のご使用は避けてください。
  • 低温環境下では電池電圧が低下し電池寿命が短くなります。また、高温の環境下でも電池寿命は短くなります。
    −20°Cの環境: 常温の約2分の1
    −30°Cの環境: 常温の約3分の1
    60°Cの環境: 常温の約2分の1

電池寿命の目安

  電池寿命 条件
記録間隔 グラフ表示
TR41A / 42A / 43A 12ヶ月 1秒 1日1回
約1年6ヶ月 10秒以上 1日1回
TR45 約6ヶ月 1秒 1日1回
約1年 10秒以上 1日1回
  • 電池寿命警告マーク () は、上記の目安より早めに表示されます。
  • 電池寿命は周辺温度、記録間隔、アプリ使用状況、電池性能などにより異なります。本説明は新しい電池を使用したときの標準的な動作であり、電池寿命を保証するものではありません。

センサの取り扱い

TR42A
TR43A

温度センサTR-5106 (TR42A)

  • センサケーブルの先端にサーミスタを内蔵しています。先端部分を曲げる、衝撃を与えるなどの行為はしないでください。
  • フッ素樹脂に傷や破れがあると防水性がなくなります。
  • 正確な測定のために先端5㎝以上を測定対象物に差し込んでください。
  • センサ耐熱温度範囲内で使用してください。
  • 延長ケーブル (別売) TR-2C30の使用で3mまで延長可能です。

温湿度センサTHB3001 (TR43A)

  • 防水性能はありません。
  • 結露・水濡れ・粉塵・埃・腐食性ガス・有機溶剤のない環境で使用し、センサが濡れた場合は、子機からセンサを抜いて早めに水分を拭き、常温乾燥空気中で乾かしてください。
  • センサに強い衝撃を与えないでください。精度に影響が出たり故障の原因になったりします。
  • 通常の使用条件下でもセンサの感度や精度は徐々に劣化します。開封後1年を目安に交換してください。
  • 長期間使用しないときは常温常湿で保管してください。

熱電対センサ(TR45)

熱電対センサ接続イメージ

センサは別途ご準備ください。

  1. センサタイプ、極性の向きを確認します。

  2. 端子台のネジをゆるめ、+/−の記載に合わせてセンサ端子を差し込みます。

  3. 端子が抜けないようにネジを締めます。(適正トルク: 最大30N·cm)
    センサの断線防止のためにケーブルクランプをご利用ください。

  4. ご利用のセンサに合わせてセンサタイプの設定をします。

    • 初期値: 熱電対 Kタイプ
    • 機器の液晶画面に設定中のセンサタイプを表示します。

    設定画面の開き方:
    T&D Thermo - 機器情報画面() - 記録設定

Ptセンサ(TR45)

Ptセンサ接続イメージ

Pt100ステンレス保護管温度センサ(オプション)、Ptフィルム温度センサ(オプション)をご利用になれます。
受注生産のため出来上がりまで約4週間ほどかかります。

  1. 端子台のネジをゆるめ、ABBの記載に合わせてセンサ端子を差し込みます。
    4線式センサの場合、Aのリード線のうち1本は未接続で使用します。

  2. 端子が抜けないようにネジを締めます(適正トルク: 最大30N·cm)。
    センサの断線防止のためにケーブルクランプをご利用ください。

  3. ご利用のセンサに合わせてセンサタイプの設定をします。

    • 初期値: 熱電対 Kタイプ
    • 機器の液晶画面に設定中のセンサタイプを表示します。

    設定画面の開き方:
    T&D Thermo - 機器情報画面() - 記録設定

液晶画面

マーク

TR43Aは温度と湿度を交互表示します(2秒毎)。

 参考

アプリで設定変更できる項目については、本ヘルプ内[T&D Thermo] - [機器の設定変更]を参照してください。

記録状態

点灯: 記録中
点滅: 予約スタート待機中
非表示: 記録停止中

  • 日時を指定して記録開始する予約スタートや、記録停止はアプリで設定できます。

記録モード

点灯(ワンタイム): データ記録容量が上限に達すると記録を停止します。
非表示(エンドレス): データ記録容量が上限に達すると先頭のデータに上書きして記録を継続します。

  • 記録モードはアプリで設定できます。

電池寿命警告マーク

点灯したら早めに新しい電池と交換してください。
電池残量の低下は通信エラーの原因になります。

  • 電池交換をしないまま、データロガーの画面表示が消えるまで放置すると本体内部の記録データは消失します。

センサタイプ (TR45)

Pt100
Pt1000
熱電対センサタイプ

  • T&D Thermoで設定中のセンサタイプを表示します。
  • 接続したセンサを検知するものではありません。異なるタイプのセンサを接続したら、センサタイプを設定する必要があります。

Bluetooth通信状態

点滅: 通信中

メッセージ表示

センサエラー

センサが接続されていない、または断線時に表示します。
記録は継続しているので電池を消耗します。

  • センサを接続しなおしても表示が戻らない場合は、センサか機器が故障している可能性があります。

フルデータ

記録モードをワンタイムに設定している機器で、機器内部の記録データが容量の上限に達したときに、測定値と交互表示します。(TR45はFULLのみ固定表示)