本体の使い方

TR4シリーズデータロガー

本ヘルプではTR4シリーズのデータロガーを "本体" 、"本製品"、"機器"、"データロガー"と記載している場合があります。

電池セット(電池交換)

電池をセットすると記録を開始します。

工場出荷時の記録条件:
記録間隔10分、エンドレス方式

  1. ネジをはずしフタを開けます。(プラスドライバー#1推奨)

  2. 付属の電池をセットします。電池に付いているチューブは外さないでください。

  3. フタを閉じます。(適正トルク: 20N・cm~30N・cm [2Kgf・cm~3Kgf・cm])
    TR41/42はフタを閉じる前にケース内部のゴムパッキンの状態を確認し、ゴミは取り除き、劣化や傷がある場合は交換してください。

初めて使用するときは、電池をセットした後10秒ほど何も表示しないことがありますが、異常ではありません。

電池セット/交換時のご注意

  • 事前にアプリケーションからデータの吸い上げ作業をしておくことをおすすめします。
  • 電池を抜いてから液晶表示が消えるまで放置すると、本体内部の記録データは消失します。(記録間隔、機器名称など設定は消えません)
  • +/−を間違えないようにしてください。
  • 電池を外している間はスマートフォン/タブレットとの通信はできません。
  • 新しい電池をセットし何も表示しない場合は、電池を外して入れなおしてください。
  • ケース内部に水などが入らないようにしてください。
  • フタは確実に締めてください。

リチウム電池LS14250とCR2

  • 付属のリチウム電池LS14250は市販されていません。交換にはオプションのTR-00P2 (TR41/42用) またはTR-00P3 (TR45用) をお求めください。
  • 市販のリチウム電池CR2も使用できますが、低温環境 (0°C以下)、高温環境 (60°C以上) で常時使用される場合、あるいは輸送など振動が多い環境で使用される場合はリチウム電池LS14250のご使用をおすすめします。
  • 市販のリチウム電池CR2を利用する場合はチューブは不要です。
  • LS14250は20°C以下の環境で保管してください。
  • TR41/42でCR2をご使用の場合、電池交換時にゴムパッキンと乾燥剤を交換することをおすすめします。オプションのメンテナンスセットTR-00P1をお求めください。

電池寿命の目安

  電池寿命 条件
記録間隔 グラフ表示
TR41 / 42 約1ヶ月 1秒  常時
約1年 1秒  1日3分以内
約1年 10秒以上  1日1時間
約1年6ヶ月 10秒以上  1日3分以内
TR45  約1ヶ月  1秒  常時
 約6ヶ月  1秒  1日3分以内
 約6ヶ月  10秒以上  1日1時間
 約1年  10秒以上  1日3分以内
  • 電池寿命警告マーク () は、上記の目安より早めに表示されます。
  • 電池寿命は使用する条件 (頻繁に通信する / 記録間隔が10秒未満 / 低温・高温環境での測定) により短くなります。

低温 / 高温環境での電池寿命

−20°C: 常温の約2分の1
−30°C: 常温の約3分の1
60°C: 常温の約2分の1

  • 常温の環境でデータロガーの液晶画面に電池寿命警告マークが表示されていなくても、低温の環境では通信できない場合があります。
  • 60°C以上の環境では部品の劣化が進むため、長期の使用は避けてください。

センサの接続

TR42: 温度センサ

接続ジャックに付属センサを差し込んでください。データロガーがセンサを認識すると液晶画面に測定値が表示されます。

TR45: 熱電対センサ

以下の手順で接続してください。

  1. センサタイプ、極性の向きを確認します。

  2. 端子台のネジをゆるめ、+/−の記載に合わせてセンサ端子を差し込みます。

  3. 端子が抜けないようにネジを締めます。(適正トルク: 最大30N・cm)
    センサの断線防止のためにケーブルクランプをご利用ください。

  4. アプリケーションでセンサ設定をします。(参照:[TR45のセンサ設定])

TR45: Ptセンサ

以下の手順で接続してください。

  1. 端子台のネジをゆるめ、ABBの記載に合わせてセンサ端子を差し込みます。
    4線式センサの場合、Aのリード線のうち1本は未接続で使用します。

  2. 端子が抜けないようにネジを締めます(適正トルク:最大30N・cm)。
    センサの断線防止のためにケーブルクランプをご利用ください。

  3. アプリケーションでセンサ設定をします。(参照:[TR45のセンサ設定])

TR45のセンサ設定

初めて利用するとき、または接続センサのタイプを変更して利用するときは、ThermoRECを起動してセンサ設定をしてください。

  1. ThermoRECのトップ画面で対象機器の操作メニュー () をタップし、表示したメニューから「機器設定」を選択します。

  2. [記録設定]をタップします。

  3. [センサ設定]をタップし、センサタイプを選択します。

液晶画面のみかた

マーク表示

記録状態

表示: 記録中
非表示: 記録停止中
点滅: 予約スタート待機中

記録方式

表示 (ワンタイム): 本体のデータ記録容量が上限に達すると記録を停止します。 (測定値と "FULL" を交互表示)
非表示 (エンドレス): 本体のデータ記録容量が上限に達すると先頭のデータに上書きして記録を継続します。

  • 工場出荷時の設定はエンドレスです。

電池寿命警告マーク

表示したら早めに新しい電池と交換してください。
電池残量の低下は通信エラーの原因になります。

  • 電池交換をしないまま、データロガーの画面表示が消えるまで放置すると本体内部の記録データは消失します。

センサタイプ (TR45)

: Pt100
: Pt1000
: 熱電対センサタイプ

  • ThermoRECで設定中のセンサタイプです。接続センサを検知するものではありません。工場出荷時の設定は "K" です。(参照:[TR45のセンサ設定])

通信状態

点滅: 通信中

メッセージ表示

センサエラー

センサが接続されていない、または断線時に表示します。
記録は継続しているので電池を消耗します。

  • センサを接続しなおしても表示が戻らない場合は、センサかデータロガーが故障している可能性があります。

フルデータ

記録データが上限の16,000個に達して記録停止中です。 (記録方式がワンタイムの場合)

記録間隔とデータ記録容量が16,000個に到達するまでの期間

記録間隔 1秒 30秒 1分 10分 60分
期間 約4時間 約5日 約11日 約111日 約1年10ヶ月