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RTR500Bシリーズ概要

おんどとりRTR500Bシリーズは豊富な測定ができるデータロガー(子機)と、記録データを自動収集/警報監視するデータ収集機(親機)を揃えています。

  • 特定小電力無線で、親機が子機からデータを収集します。
  • データの転送方法は親機により異なります。

用語について

RTR500Bシリーズのアプリケーションおよびドキュメント内にて使われる用語です。

親機 RTR500BW, RTR500BM, RTR500BC
子機 RTR501B/502B/503B/505B/507B(Lタイプ含む)
RTR-500シリーズデータロガー(RTR-501/502/503/505/507S/574/576)も使用できます。但し、Bluetooth通信機能を除きます。
中継機 RTR500BC
光通信 パソコンに接続した親機の上にデータロガーRTR501B/502B/503B/505B/507B(Lタイプ含む)をセットして行う通信方法
無線通信 日本国内の電波法に基づく特定小電力無線(Short Range Radio)
現在値 子機に記録されている直近の値
記録データ 子機に記録されている全てのデータ(最大16,000件)

ESPEC製品をご利用の方へ

ESPEC型番対応表

シリーズ名称や型番を読み替えて本ヘルプをご参照ください。

総称 T&D型番 ESPEC型番
RTR500Bシリーズ/RTR-500シリーズ
サーモレコーダー ミニワイヤレスシリーズ
親機 RTR500BW
RTR-500AW
RTR-500NW
RT24BN
RT-23BM
RT-23BN
RTR500BC
RTR-500C
RT24BW
RT-23BW
RTR-500DC RTC-22
中継機 RTR500BC
RTR-500C
RT24BW
RT-23BW
子機 RTR501B
RTR-501
RTW22S
RTW-21S
RTR502B
RTR-502
(温度センサ TR-5106)
RTW32S
RTW-31S
(RTH-3010)
RTR503B
RTR-503
(温湿度センサ TR-3310)
RSW22S
RSW-21S
(RSH-2010)
RTR505B
RTR-505
RUW22S
RUW-21
入力モジュール 熱電対モジュール
TCM-3010
TCH-1010
Ptモジュール
PTM-3010
PTH-1010
4-20mAモジュール
AIM-3010
AIH-1010
電圧モジュール
VIM-3010
VIH-1010
パルス入力ケーブル
PIC-3150
PIH-1010
  • 親機RTR500BM, RTR-500MBS-A, 子機RTR507B, RTR-507, RTR-574, RTR-576およびRTR-600シリーズに該当する製品はございません。
  • "Lタイプ" に該当する子機製品はございませんが、大容量バッテリパックRTH-3080、外部電源アダプタRTH-3071を別途お求めください。ただし、内部温度が1~3°C上昇するため、RTW22S、RTW-21Sへの装着には適しておりません。また、外部電源アダプタRTH-3071には防水性能はありません。

ご利用いただくソフトウェアについて

  • RT24BN(生産終了機種 RT-23BM、RT-23BN)、またはRT24BW(生産終了機種 RT-23BW)を親機とする場合は、株式会社ティアンドデイのWebサイトよりRTR500BW、RTR500BCの関連ソフトウェアをインストールしてご利用ください。(ファームウェアアップデートプログラムを除く)
  • ハンディタイプの収集機RTC-22(生産終了機種)を親機とする場合は、エスペックミック株式会社のWebサイトよりRTC-22 for Windowsをインストールし、各ヘルプ(RTC-22操作ガイド、RTC-22設定ユーティリティヘルプ、RTC-22 Managerヘルプ)をご参照ください。
  • ESPEC Graph、温度・湿度グラフ、マルチスケールグラフはサポートを終了しています。T&D Graphをインストールしてご利用ください。

株式会社ティアンドデイ ソフトウェア一覧  https://www.tandd.co.jp/software/

ESPEC製品のサポート

エスペックミック株式会社
サポート・ダウンロード https://www.monitoring.especmic.co.jp/support/
TEL: 06-6358-4855   FAX: 06-6358-4856


無線通信機器の設置場所について

無線通信エラーが起きないよう、機器の設置場所にご注意ください。環境の事象や経年変化によって通信エラーが頻発することもあります。(参照: T&D Webサイト > 製品について > T&D ラボ > ワイヤレスデータロガーの設置について)

金属からできるだけ離し、見通しのよい高い位置に設置してください。

  • 壁、床、階段、柵、机などは金属が含まれている場合が多いのでご注意ください。屋内外で通信する場合、電波が透過しやすい窓際などに設置してください。
  • 金属の壁、板等から30㎝以上離して設置してください。
  • 冷凍/冷蔵庫など、金属製のボックス内に設置する場合は通信距離が短くなります。電波はドア側から抜け出ることが多いので、設置する場合はドア側に設置してください。

同一周波数の電波やノイズの多い場所には置かないでください。

  • 通信不良が起こりやすいだけでなく、電池寿命も短くなります。
  • 同一周波数の機器が同時に無線通信する可能性がある場所で機器を使用する場合は、周波数チャンネルを変えてください。
  • 産業機器、電子機器、蛍光灯などには、ノイズを発生するものがあります。このような機器からなるべく1m以上離して設置してください。
  • パソコンなど強いノイズが発生する装置からは、1m以上離して設置してください。
  • 無線通信機器の近くに他の電線がないことを確認し設置してください。電源ケーブルや電話線、LANケーブルなどにご注意ください。

植物や土壌など水分の多い物質は電波を吸収します。なるべく無線通信が行われる機器間に入れない、または近くに置かないようご注意ください。

  • 温室での温度測定において作物が生い茂ってきたとき、通信エラーが多くなった事例があります。
  • 地面には直接置かないでください。

安全にお使いいただくために

お客様や他の人々への危害、財産への損害を未然に防ぎ、安全に正しくお使いいただくための注意事項を記載しています。ご使用の際には、必ず記載事項をお守りください。

重大な事故を防ぐために

  • 本製品と付属品の分解や改造、修理などはご自分でしないでください。
  • 薬品や有機ガス等のある環境では使用しないでください。本製品等が腐食する恐れがあります。また、有害な物質が本製品等に付着することにより人体に害をおよぼす恐れがあります。
  • 親機・中継機、温湿度センサ、入力モジュールは防水構造ではありません。製品内部に液体が入ってしまった場合は、すぐに電源を抜いて使用を中止してください。
  • 親機・中継機は濡れた手で触れないでください。また、濡れた手で電源やケーブル類を抜き差ししないでください。感電の恐れがあります。
  • 雷が鳴ったら本製品やACアダプタに触れないでください。感電の原因になります。
  • 一般の民生・産業用として使用されることを前提に設計されています。人命や危害に直接的または間接的に関わるシステムや医療機器など、高い安全性が必要とされる用途には使用しないでください。
  • 機器を落としたり、強い衝撃を与えたりしないでください。
  • 通信ケーブルやACアダプタのコード、およびセンサの加工やカットはしないでください。また、ねじる、引っ張る、振り回すなどの行為はしないでください。
  • 静電気による機器の破損、データの損失を防ぐために、本製品を取り扱う前に身近な金属(ドアノブやアルミサッシ等)に手を触れ、身体の静電気を取り除くようにしてください。
  • 子機を高温または低温環境で使用中および使用直後に手を触れないでください。火傷または凍傷になることがあります。
  • 機器と付属品はお子様の手の届かない所に設置、保管してください。
  • 指定以外の電源、センサ、ケーブル類を使用しないでください。
  • 機器およびACアダプタ、ケーブルの上に物を載せないでください。発熱の恐れがあります。
  • USB通信中やLAN通信中、または無線通信中に通信ケーブルを抜かないでください。本製品やパソコンに影響をおよぼす場合があります。
  • ケーブルやACアダプタは接触不良が起きないように確実に差し込んでください。またケーブルを本体から抜くときはコードを無理に引っ張らず、コネクタ部分を持ってください。
  • 機器が発熱している、煙が出ている、異臭がする、変な音がするなどの異常があるときは、すぐに電源を抜いて使用を中止してください。また、パソコンから取り外してください。

親機・中継機に関するご注意

  • 浴室など水ぬれしやすい場所、湿気が多い場所では使用しないでください。
  • パソコンに接続するときは、パソコンメーカーが提示する警告・注意指示に従ってください。
  • USBハブやUSB延長ケーブルでパソコンに接続した場合、動作の保証はできません。

子機に関するご注意

油などの付着により、本体ケースに亀裂が入ることがあります。油の飛沫が予想されるような環境下での使用に関しては、本体をポリエチレン袋などで覆って使用してください。

以下のような場合、本体内部に水や異物が入ることがあります。

  • ゴムパッキンまたは、ゴムパッキンをはめる溝にゴミ・ほこり・髪の毛等が付着した状態で本体のケースを閉じた場合
  • ゴムパッキンに傷がある場合
  • 水に濡れた状態で大きな温度変化(特に高温から低温への温度変化)を受けた場合

RTR500BMの設置に関するご注意

  • RTR500BMは「電波防護指針(総務省)」に従い、機器のアンテナと人体との距離を20cm以上離して使用してください。
  • 医療機関でRTR500BMを利用する際には、「医療機関における携帯電話等の使用に関する指針(電波環境協議会)」(総務省)に準じてご使用ください。
  • 周辺に高精度な制御や微弱な信号を取り扱う電子機器がある場合は、機器メーカーもしくは販売業者に、電波による影響についてご確認のうえ設置してください。
    ご注意いただきたい電子機器の例:
    補聴器・植込み型心臓ペースメーカー・植込み型除細動器・その他の医用電気機器・火災報知器・自動ドア・その他の自動制御機器など
  • 人で混雑する場所には設置しないでください。付近に植込み型心臓ペースメーカーや植込み型除細動器などを装着されている方がいる可能性があります。
  • 自動車内に設置する場合、車載電子機器に影響をおよぼさないよう、自動車メーカーもしくは販売業者に電波による影響についてご確認のうえご使用ください。
  • 航空機内での使用については制限があります。RTR500BMに電源を入れたまま貨物で持ち込む行為はしないでください。航空機内での使用において禁止行為をした場合、法令により罰せられることがあります。

設置・保管に適さない場所(親機・子機・中継機共通)

  • 直射日光のあたる場所
  • 火気の周辺または暖房器具の周辺など、熱気がこもり高温になりやすい場所
  • 静電気が発生する場所
  • 強い磁力が発生する場所
  • 水濡れの危険がある場所
  • 結露しやすい多湿な場所
  • 振動が発生する場所
  • 煙、ちり、ほこりの多い場所

その他ご注意いただきたいこと

  • 動作環境を守り、本来の目的以外の用途に使用しないでください。
  • 温度差の激しい環境間を急に移動した場合、機器のケース内で結露する恐れがあります。結露しないよう動作環境にご注意ください。
  • 各接続ジャックに異物を入れないでください。
  • 機器が汚れた場合は乾いた清潔な布で拭いてください。
  • ACアダプタやケーブル類の差し込み口のほこりは取り除いてください。
  • 登録コードは、意図しない第三者に知られることのないようご注意ください。登録コードの再発行、変更はできません。

RTR-500シリーズとの互換性

RTR500BシリーズとRTR-500シリーズ (生産終了) は互換性があり、混在して利用することが可能ですが、機能によって制限があります。 詳しい情報はWebサイトにてご確認ください。 T&D Webサイト > 製品について > RTR500Bシリーズ > RTR-500シリーズ / RTR500Bシリーズの互換性情報

電波法に関するご注意

本製品は電波法に基づく特定小電力無線機器として、技術基準適合証明(利用に関してはお客様の免許申請等が不要)を受けています。必ず次の点を守ってお使いください。

  • 分解・改造をしないでください。分解・改造は法律で禁止されています。
  • 技術基準適合ラベルははがさないでください。ラベルのないものの使用は禁止されています。
  • この製品は日本国外での電波法には準じておりません。日本国内でご使用ください。
  • 5GHz無線LANのW52, W53バンドは電波法により屋内での使用に限定されます。
  • RTR500BMは製品付属のアンテナ、および弊社で販売しているオプションアンテナ以外は、使用しないでください。

Bluetooth® Low Energy/無線LANの電波に関して

本製品の使用周波数帯(2.4GHz)では、電子レンジ等の産業・科学・医療用機器のほか工場の製造ライン等で使用されている移動体識別用の構内無線局(免許を要する無線局)および特定小電力無線局(免許を要しない無線局)並びにアマチュア無線局(免許を要する無線局)が運用されています。

  1. 本製品を使用する前に、近くで移動体識別用の構内無線局および特定小電力無線局並びにアマチュア無線局が運用されていないことを確認してください。

  2. 万一、本製品から移動体識別用の構内無線局に対して有害な電波干渉の事例が発生した場合には、速やかに使用周波数を変更するか又は電波の発射を停止した上、下記連絡先にご連絡いただき、混信回避のための処置等(例えば、パーティションの設置など)について相談してください。

  3. その他、本製品から移動体識別用の特定小電力無線局あるいはアマチュア無線局に対して有害な電波干渉の事例が発生した場合など何かお困りのことが起きたときは、弊社までお問い合わせください。

電波の種類と干渉距離

機器の背面または取扱説明書に記載されている周波数表示は、以下の内容を示しています。

Bluetooth Low Energy

2.4 2.4GHz帯を使用する無線設備を表します。
FH 変調方式が「FH-SS方式」であることを表します。
3 想定される与干渉距離が30m以下であることを表します。
全帯域を使用し、かつ移動体識別装置の帯域を回避不可であることを表します。

無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)

2.4 2.4GHz帯を使用する無線設備を表します。
DS/OF 変調方式が「DS-SS/OFDM方式」であることを表します。
4 想定される与干渉距離が40m以下であることを表します。
全帯域を使用し、かつ移動体識別装置の帯域を回避可能であることを表します。