スマホアプリ T&D 500B Utility

T&D 500B Utilityとは

T&D 500B Utilityは、スマートフォンで利用できるRTR500BWRTR500BMの設定アプリです。
近距離ではBluetooth®、遠隔ではおんどとり Web Storageを介して機器の設定が可能です。

 参考
  • 本アプリで設定完了後はクラウド上でデータの閲覧、警報監視ができるようになります。
  • クラウドサービスの利用方法については、本ヘルプ内[おんどとり Web Storageの使い方]を参照してください。
  • ここではT&D 500B Utilityの使い方について説明しています。Windows用ソフトウェアの使い方は本ヘルプ内[RTR500BW for Windows]または[RTR500BM for Windows]、LEDや電源など本体の仕様は[親機RTR500BW/500BM/500BC]を参照してください。
  • T&D 500B Utilityを「スマホアプリ」、「アプリ」と表記している場合があります。

対応機種

親機 RTR500BW, RTR500BM
子機 RTR500Bシリーズデータロガー:
RTR501B/502B/503B/505B/507B(Lタイプ含む)
RTR-500シリーズデータロガー:*
RTR-574/576(Sタイプ含む)
(生産終了機種: RTR-501/502/503/507S/505-Pt/505-TC/505-mA/505-V/505-P(Lタイプ含む))
中継機 RTR500BC (生産終了機種*: RTR500C)
* Bluetooth通信機能はありません。生産終了機種は親機との光通信により、登録・設定が可能です。
ESPEC製品をご利用の場合は型番を読み替えて本ヘルプをご参照ください。ESPEC型番対応表

準備

T&D 500B Utilityのインストール

App StoreでTandD 500B Utilityと検索してください。
またはT&D Webサイトよりインストールしてください。対応端末、OSバージョンもご確認いただけます。

T&D Webサイト > ソフトウェア > T&D 500B Utility

おんどとり Web Storageのアカウント取得

おんどとり Web Storageにログインして、シリアル番号と登録コードで機器を追加します。
アカウントをお持ちでない方は新規ユーザ登録をしてください。

LAN接続に必要なもの (RTR500BW)

LANケーブル(有線LANで利用時)
無線LANアクセスポイント(無線LANで利用時)
HUB、ルータなど(必要に応じて)

SIMカード (RTR500BM)

条件を満たすSIMカードをご準備のうえ、機器に取り付けます。
本ヘルプ内[親機RTR500BW/500BM/500BC]-[SIMカードの準備]を参照してください。

子機 (中継機) の準備

電池やセンサをセットして準備します。
子機(中継機)の取り扱いについては本ヘルプ内の[親機RTR500BW/500BM/500BC]または[子機RTR501B/502B/503B/505B/507B]を参照してください。

初期設定ウィザード

はじめて機器を設定する際には、画面指示に従って必要な情報を入力するだけで設定が完了するように初期設定ウィザードが起動します。
スマホのBluetooth通信機能を有効にして操作してください。

 注意

RTR500BMの場合、設定時のエラーを防ぐため、設定や送信テストが済んで実際に設置するまでは、機器の側面にあるオペレーションスイッチはSTBYの状態にしてください。(参照: 本ヘルプ内[RTR500BM for Windows]-[機器の設置])

  1. 親機に電源を接続して、スマホアプリT&D 500B Utilityを起動します。

  2. アプリに登録する親機をタップすると初期設定ウィザードが起動します。

  3. パスワードを入力して設定を開始します。初期パスワードは"password"です。

  4. 画面の指示に従って入力を進めます。
    設定をスキップして、後で個別に設定できます。初期設定ウィザードを再実行することもできます。(参照: [設定メニュー]-[システム])

 参考

各項目の詳細は[設定メニュー]を参照してください。
初期設定ウィザードが完了すると、親機は以下の動作を開始します。

  • 現在値送信設定: ON / 送信間隔10分
  • 記録データ送信設定: ON / 毎日1回 (スマホ/Windowsアプリと親機が初めて通信した時刻による)

トップ画面

アプリを起動すると表示する画面です。
タブで通信方法を切り替えて設定画面を開きます。

トップ画面のタブ
近くの機器

通信圏内にある機器をアプリが検索し、アプリで接続したことがある機器と、近くの機器に分けてリスト表示します。

  • [接続したことがある機器]のリストから機器をタップすると、Bluetooth通信を介して設定するメニューを開きます。(参照: [設定メニュー])
  • [近くの機器]のリストから機器をタップすると、初期設定ウィザードを起動してアプリに追加できます。(参照: [初期設定ウィザード])

Web Storage

遠隔にある親機に対し、おんどとり Web Storageを介して設定するメニューを開きます。(参照: [設定メニュー])
またおんどとり Web Storageのアカウント管理ができます。(参照:[おんどとり Web Storageのアカウント管理])

ツール

設定値の参照、または機器の初期化メニューを開きます。(参照: [ツール])

トップ画面のアイコン

[近くの機器]タブ
[Web Storage]タブ
[ツール]タブ
Bluetooth電波強度

近くにある親機とスマホ間の電波強度を示しています。

メニュー

製品に関するサポートに関するメニューを開きます。
(参照: [アプリのバージョン情報とサポート])

削除 (近くの機器)

アプリの登録から親機を削除します。

(参照: [機器の登録削除])

編集 (Web Storage)

おんどとり Web Storageの登録から親機を削除・追加します。
(参照: [おんどとり Web Storageのアカウント管理])

ログインIDとアカウント管理

(参照: [おんどとり Web Storageのアカウント管理])

メッセージ

[Web Storage]タブのトップ画面で通信状況のメッセージを表示する場合があります。

通信に失敗しています

おんどとり Web Storageと通信エラーが継続しているときに表示します。

最初の通信待ち

おんどとり Web Storageのアカウントに登録済みでも、データ送信を実行していない親機に表示します。タップしても設定メニューへ進めません。

設定メニュー

トップ画面のタブで[近くの機器]か[Web Storage]で通信方法を切り替えてから、親機をタップして設定メニューを開きます。

[近くの機器]タブからの設定メニュー
[Web Storage]タブからの設定メニュー

設定メニューを開くと、アプリがBluetoothで親機と通信したとき、あるいはおんどとり Web Storageと通信したときの親機の状態をメッセージ表示します。
エラーメッセージが表示しているときは、メッセージを参考に設定などを見直してください。

[未反映の設定があります]
親機は10分間隔でおんどとり Web Storageの設定予約を確認するため、[Web Storage]タブから設定すると、設定予約状態になっている場合があります。[>>設定予約をみる]をタップすると、設定予約の確認、キャンセルが可能です。

 参考
  • リロードアイコン()をタップして画面を再読み込みできます。
  • ヘッダーに通信方式を示すアイコン(/)と、選択した親機の名称を表示します。
通信方式によって設定できることは以下のとおりです。メニュー詳細を確認したい項目を選択してください。
通信方式 Bluetooth通信 おんどとり Web Storage
使用方法 近くで直接通信(任意のタイミングで手動通信) インターネットを介して通信(定間隔自動通信*1)
できること 親機基本設定 親機名称
通信パスワード設定
時刻設定
GPS機能
子機・中継機設定 登録 *2
設定変更(周波数チャンネルを除く)
無線ルート/電波強度チェック
記録開始予約
ネットワーク設定(RTR500BW)
モバイル通信設定(RTR500BM)
現在値送信設定
警報設定 Eメール通知
SMS通知*3
記録データ送信設定
システム 動作ログ確認
初期設定ウィザードを開く
ツール 機器の初期化
親機の設定値参照
おんどとり Web Storageのアカウント管理
*1 親機は10分間隔でおんどとり Web Storageの設定予約を確認します。通信間隔はWindowsソフトウェアにて変更可能です。
*2 遠隔地にある親機に手元の子機、中継機をBluetooth通信で登録する機能です。
*3 RTR500BMはSMSで警報通知が可能です。Windowsソフトウェアにて設定可能です。

親機基本設定

名称

機種_シリアル番号で表示します。
複数の親機を使用する場合に判別しやすい名前に編集できます。
親機名は以下に反映します。

  • おんどとり Web Storageから送信される警報メール
  • おんどとり Web Storageのデータ閲覧画面(現在値データのファイル名とファイル内)
  • 記録データのファイル名とファイル内
説明

親機に関する説明を入力できます。(任意入力)
設置場所や管理者などを入力することで、複数の親機を管理する場合に識別しやすくなります。

親機パスワード

Bluetoothまたはネットワーク経由でこの親機に接続するときに使用するパスワードを入力します。

  • 半角英数字、6文字以上64文字以下で入力してください。
  • パスワードを忘れたときは、親機をパソコンにUSB接続して再設定してください。
時刻設定

利用する地域を指定してください。

GPS機能 (RTR500BM)

ONにすると現在値ファイル(xml)内にGPS情報が付加します。

  • GPS機能をONにしたら、[現在値設定]で現在値送信もONにしてください。
  • 市販のGPSアンテナを別途ご準備ください。
  • GPS情報の可視化はお客様自身によるプログラムの開発が必要になります。
  • おんどとり Web Storageの[機器設定]メニューからCSV / GPXファイルをダウンロードできます。
[設定]ボタン

タップすると、設定を親機に送信します。

子機・中継機設定

子機・中継機設定を開いたら、4つのタブから表示を切り替えて操作します。

 参考

子機(中継機)がBluetooth検索できないときは、本ヘルプ内FAQ-[T&D 500B Utilityに関するFAQ] - [近くにある子機がアプリの検索リストに表示しません]を参照してください。

機器リスト

親機に登録されている子機(中継機)をグループごとにリスト表示します。
対象機器をタップすると個別の設定画面を開きます。

  • グループ名の横にあるペンアイコンをタップすると、グループ名を編集できます。
  • 機器リストで機器の電池残量を確認できます。電池アイコンのみかたは[無線ルート設定]を参照してください。ただし、無線ルート設定で自動ルートをOFFにしていると電池アイコンは表示しません。

機器登録

新しい子機・中継機を親機に登録します。
アプリがBluetooth通信で近くにある子機と中継機を検索してリスト表示します。対象機器をタップすると個別の設定画面を開きます。

  • 検索画面下の[光通信で子機登録する]をタップして、RTR-500シリーズの子機(RTR-501/502/503/505/507S)も登録できます。親機に子機をのせると設定画面が開きます。RTR-574/576RTR-600シリーズはWindowsソフトウェアから登録してください。
  • RTR505B/RTR-505で[入力ケーブル選択]画面が表示されたら、該当する用途を選択すると設定画面を開きます。(入力モジュール接続時は表示しません)

無線ルート

親機・子機・中継機間の電波強度と電池残量の確認、中継機を使用する場合の無線通信ルートの設定を行います。(参照: [無線ルート設定])

記録開始

子機を選択し、記録間隔と記録開始日時を指定して記録開始できます。

  • 開始日時までの時間が短すぎるとエラーになる場合があります。
  • 設定した記録開始日時になるまで子機の[REC]アイコンは点滅し、記録待機状態になります。

子機の設定項目

 参考
  • RTR500BWは1台につき50台まで子機登録できます。
  • RTR500BMは1台につき20台まで子機登録できます。
 注意

記録開始のタイミングで子機内部の記録データは消去されます。記録データが必要な場合は先に記録データを吸い上げてから設定してください。記録データの吸い上げはWindowsソフトウェアで行ってください。
参照:本アプリ内
[RTR500BW for Windows]-[その他のデータ収集方法]
[RTR500BM for Windows]-[その他のデータ収集方法]

グループ名

既存のグループに登録する場合はグループを指定します。

子機名

機種_シリアル番号で表示します。
複数の子機を使用する場合に判別しやすい名前に編集できます。
子機名は以下に反映します。

  • おんどとり Web Storageから送信される警報メール
  • おんどとり Web Storageのデータ閲覧画面(現在値データのファイル名とファイル内)
  • 記録データのファイル名とファイル内
周波数チャンネル
親機-子機(中継機)間の無線通信に使用する周波数チャンネルを指定します。 一度に通信を行う機器のまとまり(無線グループ)として、親機1台に周波数チャンネルを4つまで指定できます。
  • 周波数チャンネルは0~11まであります。(参照: 本ヘルプ内FAQ - [RTR500BW 設定に関するFAQ]または[RTR500BM 設定に関するFAQ] - [Q. 複数の親機を同一エリアで運用するには周波数チャンネルをどのように割り当てればよいでしょうか?])
  • 親機を複数台設置する場合は、親機同士の無線通信が干渉するのを防ぐため、チャンネルを離して設定してください。
  • 登録後に周波数チャンネルを変更するには、子機(中継機)を親機の登録リストから削除し、再登録する必要があります。
記録間隔
15通り(1, 2, 5, 10, 15, 20, 30 秒 / 1, 2, 5, 10, 15, 20, 30, 60 分)の中から指定します。
変更した場合子機内の記録データを消去します。
記録間隔と記録可能時間 例
RTR501B/502B/
505B
RTR503B/507B,
RTR-574/576
記録間隔 1秒 約4時間26分 約2時間13分
30秒 約5日13時間 約2日18時間
15分 約166日16時間 約83日8時間
60分 約1年10ヶ月 約11ヶ月
設定と同時に記録開始

設定変更の際にONにすると、設定と同時に子機の記録を再スタートします。
記録に関係しない項目(グループ名、子機名、記録データ吸い上げ設定、Bluetooth)を変更する場合は、OFFにした状態で設定することで、記録データを消失させることなく変更できます。

警報監視

警報監視を行う場合はONにします。チャンネルごとの上下限値と警報判定時間を設定します。(上限値/下限値として入力した値は警報とみなしません)
OFFにすると警報監視の対象から外れます。
警報監視対象:
イベントの場合 立ち上がりまたは立ち下がりの信号レベルが継続した時間の長さで判定します。(分解能1秒)
パルスの場合 記録間隔の時間あたりに計測されるパルスの上下限値を指定します。

記録データ吸い上げ設定

親機が記録データの自動吸い上げを行う対象子機にするか指定します。

  • OFFにした子機の記録データは自動吸い上げ/送信を行いません。

Bluetooth

Bluetooth通信の有効/無効を切り替えます。
Bluetoothパスコードを4~8桁の数字で設定してください。

  • 全機器が同じパスコードでも問題ありません。
  • Bluetooth通信で別の端末から操作・データ閲覧されないように、本体を保護することができます。
[設定]ボタン

タップすると、設定を親機に送信します。

RTR505B / RTR-505の設定項目

 参考
  • 設定後は子機の液晶画面も正しく表示できているか確認してください。(参照: 本ヘルプ内[子機RTR501B/502B/503B/505B/507B]-[RTR505B入力モジュールごとの表示例])
  • 別タイプの入力モジュールに交換して測定するには、子機を親機の登録リストから削除し、初期状態に戻したうえで、子機登録をしなおす必要があります。

( )内は入力モジュール型番です。

センサタイプ (TCM-3010, PTM-3010)

接続しているセンサタイプを指定します。
TCM-3010: K, J, T, S
PTM-3010: Pt100, Pt1000

  • 異なるセンサタイプに交換したら、正しい測定のためにその都度この設定を行ってください。
記録方式 (VIM-3010, AIM-3010)

測定した値を記録する時の方法を指定します。
瞬時値: 記録タイミング毎の測定値を記録します。
平均値: 1秒毎に測定した値の平均値を記録します。

スケール変換式 (VIM-3010, AIM-3010, PIC-3150)

スケール変換を使用する場合に設定します。子機の画面表示に反映するものではありません。
y=ax+bで指定: 変換に使用する一次式がすでに分かっている場合
2点で指定: センサからの入力値に対して、変換後の数値がどのような値をとるのか分かっている場合(センサのマニュアルなどを参照してください)

  • 変換後の値に使用する単位は、任意の文字列を直接入力することができます。
プレヒート/プレヒート時間 (VIM-3010)

センサへの電源供給を制御する場合はONにします。記録間隔に合わせて通電し、計測が終わると通電をやめます。

  • 記録時以外にセンサが計測を行わないため、子機の画面表示は記録間隔ごとの更新になります。
  • 使用するセンサによってプレヒート時間の長さは異なります。センサの仕様をご確認のうえ設定をしてください。
  • 記録間隔と同じか、それより長い時間を設定すると、常時通電している状態になります。
測定レンジ (VIM-3010)

測定範囲を指定します。子機の画面表示は測定レンジに合わせて変化します。
Vレンジ
測定範囲: 0-22V
分解能: 入力される信号に合わせて0.1mV~最大10mVまでの間で自動で変化します。
液晶表示: V表示固定です。
mVレンジ:
測定範囲: 0-999.9mV
分解能: 入力される信号に合わせて0.1mV~最大0.4mVまでの間で自動で変化します。
液晶表示: mV表示固定です。

パルスの種類 (PIC-3150)

記録するパルスの種類を指定します。
立ち上がり: パルスの立ち上がりを記録
立ち下がり: パルスの立ち下がりを記録

チャタリングフィルタ (PIC-3150)

スイッチなどの極性の変化時に起こるチャタリングを除去する場合はONにします。
ON: 15Hz以下
OFF: 3.5kHz以下
(0-3V以上の矩形波信号において)

警報監視対象 (PIC-3150)

警報監視の対象をパルスにするか、イベント(パルスの立ち上がり/立ち下がりとその継続時間)にするか指定します。
それぞれの監視分解能は以下のとおりです。
パルス: 記録間隔の1/60(最短1秒)
イベント: 1秒

騒音振動 (L5, L10)

サンプリング間隔、演算方法、演算間隔を指定します。

中継機の設定項目

電波強度を高めたいとき、無線通信距離を延長したいときに中継機を登録・設置します。

 参考
  • 機器間の無線通信距離は、障害物のない見通しのよい直線距離で約150mです。
  • 中継機を登録・削除した後は電波強度テストを行ってください。(参照: [無線ルート設定])
  • RTR500BWは1つの無線グループにつき10台まで中継機登録できます(最大4グループまで)
  • RTR500BMは1つの無線グループにつき5台まで中継機登録できます(最大4グループまで)
グループ名

中継したい子機が登録されているグループを指定します。

名称

機種_シリアル番号で表示します。
複数の中継機を使用する場合に判別しやすい名前に編集できます。

液晶表示

必要に応じて中継機の識別するための英数字3文字を入力します。

  • 中継機の液晶画面に表示します。
周波数チャンネル
無線中継したい子機と同一の周波数チャンネルを指定します。
一度に通信を行う機器のまとまり(無線グループ)として親機1台に周波数チャンネルを4つまで指定できます。
  • 周波数チャンネルは0~11まであります。(参照: 本ヘルプ内FAQ - [RTR500BW 設定に関するFAQ]または[RTR500BM 設定に関するFAQ] - [Q. 複数の親機を同一エリアで運用するには周波数チャンネルをどのように割り当てればよいでしょうか?])
  • 親機を複数台設置する場合は、親機同士の無線通信が干渉するのを防ぐため、チャンネルを離して設定してください。
  • 登録後に周波数チャンネルを変更するには、子機(中継機)を登録リストから削除し、再登録時に設定しなおす必要があります。
Bluetooth

Bluetooth通信の有効/無効を切り替えます。
Bluetoothパスコードを4〜8桁の数字で設定してください。

  • 全機器が同じパスコードでも問題ありません。
  • Bluetooth通信で別の端末から操作・データ閲覧されないように、本体を保護することができます。

ネットワーク設定: RTR500BW

有線LANまたは無線LANの設定およびネットワーク接続状態を確認します。
Web Storage経由での変更はできません。

有線LAN設定

設定方法

自動(DHCP)になっています。通常は設定変更の必要はありません。

  • IPアドレスを固定して利用する場合は、手動に切り替えてからIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバアドレスを設定します。

無線LAN設定

アクセスポイントを検索して設定

親機が周辺のアクセスポイントを検索してリスト表示します。
接続したいアクセスポイントを選択し、パスワードを入力してください。

手動で設定

アクセスポイントの情報(ネットワーク名、セキュリティ、パスワード)を直接入力して接続設定します。
機器のIPアドレス等のネットワーク設定を固定で入力する必要がある場合も、この画面から設定します。
設定可能文字数
SSID(ネットワーク名): 32文字まで
セキュリティ(パスワード)
WEP: 13文字
WPA/WPA2 PSK: パスワード 8~63文字 / 16進数入力 64桁

履歴から設定

アプリが記憶しているアクセスポイントの情報リストから選択して接続します。
複数の機器を同じアクセスポイントに接続する場合、2台目以降はこの設定で追加できます。

送信先

おんどとり Web Storage

国内向けクラウドサービスを利用する場合に指定します。

T&D WebStorage Service

海外向けのクラウドサービスを利用する場合に指定します。

接続テスト

[接続テストをする]をタップして親機のネットワーク状態を確認します。
接続テストに失敗する場合、表示される説明を参考に設定を見直してください。

エラー表示例

モバイル通信設定: RTR500BM

機器にセットしたSIMカードの通信設定および通信の接続状態を確認します。
RTR500BMに電源供給して(電池か付属のACアダプタ)設定してください。
Web Storage経由での変更はできません。

通信設定

リストから選択: 通信事業社のリストから選択できます。リストにない事業者のSIMカードを利用する場合は[手動で設定]を選択して直接入力してください。
接続設定を編集: 設定内容を変更します。

送信先

おんどとり Web Storage: 国内向けクラウドサービスを利用する場合に指定します。
T&D WebStorage Service: 海外向けのクラウドサービスを利用する場合に指定します。

SIMセキュリティ

PIN認証: PIN認証を行う場合はONにし、SIMカードに設定されている4桁の数字を入力します。
PIN変更: 現在のPINコードを変更し、新しいPINコードを設定できます。

  • PINコードは機器またはサービスの盗難や紛失、第三者による不正利用を防ぐためのパスコードです。
[設定]ボタン
親機に設定を送信します。
 注意
  • PINコードを一定回数連続で入力ミスすると一時的にSIMがロックされ、親機の利用ができなくなります。PINロックがかかった際に必要になる8桁の解除番号(PUKコード)は、契約している通信事業社のサポート情報をご確認ください。
  • PUKコードを一定回数連続で入力ミスするとSIMカードは完全に利用できなくなります。

接続テスト

[接続テストをする]をタップして親機のモバイル通信状態を確認します。
接続テストに失敗する場合、表示した説明を参考に設定を見直してください。

エラー表示例

現在値送信設定

指定した間隔ごとに子機と無線通信を行い現在値(最新の測定値)を取得し、おんどとり Web Storageでモニタリングできます。

現在値送信

現在値送信をする場合はONにします。

現在値送信間隔

送信間隔を11通り(2, 5, 10, 20, 30分 / 1, 2, 4, 6, 12, 24時間 )の中から指定します。

[設定]ボタン

親機に設定を送信します。

[送信テスト]

おんどとり Web Storageに接続できるかテストします。

警報設定

警報監視をする場合に設定します。

警報監視

警報監視をする場合はONにします。

  • 子機設定で警報監視をOFF設定にしている子機は監視対象外になります。
  • おんどとり Web Storageの画面上にアラート表示します。
警報監視間隔

送信間隔を以下の2通りから指定します。
RTR500BW: 1分, 5分
RTR500BM: 2分, 5分

Eメール通知

おんどとり Web Storageを介してEメールで警報通知をする場合はONにします。

警報監視する子機

警報監視する対象子機を選択します。

  • 警報設定をOFF設定にしている子機も、ここで切り替えができます。
接点出力設定

接点出力によって監視する警報条件を設定します。
[外部接点出力テスト]ボタンをタップして、機器に接続している外部機器(サイレンやブザー、電磁接触器)の動作確認ができます。(参照: [動作資料]-[警報監視の仕様]-[警報接点出力の動作])

  • 上下限警報 / センサ警報
  • 無線通信エラー
  • 電池エラー
  • 接点入力 (RTR500BM)
[設定]ボタン

親機に設定を送信します。

 参考

RTR500BMは指定した送信先にSMS(ショートメッセージサービス)を送信できます。設定ユーティリティの警報/モニタリング設定で送信方法を指定できます(HTTP(S)*のみ、SMSのみ、HTTP(S)とSMSの両方)。SMSを含む送信方法を指定した場合、本アプリからは警報設定の変更ができなくなります。
* HTTP(S)を指定すると、おんどとり Web Storageを介してEメールで警報通知します。

記録データ送信設定

日時か間隔で指定した時間ごとに子機から記録データを自動で吸い上げ、おんどとり Web Storageに送信する場合に設定します。

記録データ自動送信
子機から記録データを吸い上げて自動送信する場合は有効にします。
送信日時の指定方法

日時による指定:
曜日と時刻を8パターンまで設定できます。
複数の日時を設定する場合は1時間以上の間隔を空けてください。
間隔による指定 :
送信間隔を5通り(30分間 1, 2, 3, 4 時間)の中から指定します。
1時間以上にした場合には、10分単位の指定も可能です。
0:00を起点に指定した間隔で記録データを送信します。

 参考
初期値の送信日時は、毎日1回、親機が初めてスマホ/Windowsアプリと通信した時刻+30分以降の直近の正時です。
例:
通信した時刻が13:00の場合、+30分(13:30)以降の直近の正時は14:00
通信した時刻が13:31の場合、+30分(14:01)以降の直近の正時は15:00

初回データ送信範囲 (RTR500BM)

RTR500BMのオペレーションスイッチをSTBY(機能停止中)からRun (機能開始)に投入して、最初に送信する記録データの範囲を指定できます。
開始後のデータ:
RTR500BMが機能開始してからの記録データを送信します。
全データ:
全記録データを送信します。

自動送信する子機

親機に登録されている子機のリスト画面が開きます。記録データを吸い上げる対象子機を選択してください。

  • 吸い上げをOFF設定にしている子機も、ここで切り替えができます。
[設定]ボタン

親機に設定を送信します。

システム

親機動作ログの表示

親機の動作ログを取得して表示します。問題発生時に参照してください (参照: [親機ログ一覧])
画面右上にある共有アイコン()で送信・保存ができます。

  • おんどとり Web Storageの機器設定メニューから親機から受信した約2週間分のデータログを確認できます。(参照: 本ヘルプ内[おんどとり Web Storageを利用する]-[機器設定])
初期設定ウィザード

初期設定ウィザードに戻り、手順に従って設定できます。(Bluetooth設定)
(参照: [初期設定ウィザード])

設定予約の表示

設定予約状況と結果を確認できます。([Web Storage]タブから設定時)
また、反映待ちの設定をキャンセルできます。

機器情報

親機の登録コード*、本体ファームウェア、通信のバージョンを確認できます。

* [Web Storage]タブから開いた場合は登録コードの確認はできません。

無線ルート設定

親機・子機・中継機間の電波強度と電池残量の確認、中継機を使用する場合の無線通信ルートの設定を行います。

 参考
  • 機器間の無線通信は、障害物のない見通しのよい直線距離で約150mです。中継機を追加することで、障害物の迂回や通信距離の延長ができます。
  • 設置にあたっては本ヘルプ内[はじめにお読みください]-[無線通信機器の設置場所について]を参照してください。
  • 設置場所を決めるとき、機器を追加/削除したとき、通信エラーが頻発するときは、親機(中継機)-子機間の無線通信の電波強度をチェックし、すべての機器の通信が良好な状態にしてください。
周波数チャンネルの選択と自動ルート設定

タップして、電波強度を確認する周波数チャンネルを選択します。
また、自動ルートのON/OFFを切り替えることができます。
無線ルートを自動で設定
ON: 前回の通信結果の情報を元に最適な無線ルートで通信します。
OFF: 手動設定した固定ルートで無線通信します。(参照:[ルートツリーの手動設定])

  • この図の場合、[無線ルートを自動で設定]をONに設定して、Ch.2の無線ルートと電波強度を表示しています。
  • 旧タイプの中継機RTR-500CRTR-600シリーズのデータロガーを含む無線グループは、自動ルートをONに設定できません。

電波強度チェック

タップすると電波強度を確認する機器の選択画面を開きます。
画面下の[電波強度確認を開始]をタップし、通信が完了したら前画面に戻って結果を確認してください。

表示スタイル切り替え

ルートかリストで通信結果の表示スタイルを切り替えます。

  • 無線ルートが自動の場合に、前回の無線通信を実行した日時を表示します。
  • リスト表示にすると、親機(中継機)-子機間の電波強度結果を色と数値で表示します。

    緑(3-5): 通信良好
    黄(1-2): 通信不安定
    白(0): 通信エラー

電波強度アイコン

無線通信の電波強度を色と本数で表示します。
緑(2-3): 通信良好
黄(1): 通信が不安定
グレー: 通信エラー

電池アイコン

RTR501B/502B/503B/505B/507Bは2段階で表示します。
十分な電池残量
交換が必要

中継機RTR-574/576は4段階で表示します。
十分な電池残量
電池残量半分以下
電池残量がわずか
交換が必要

  • 電池残量の低下は通信エラーの原因になります。また、データロガーの電池残量がなくなると記録データを消失する恐れがあります。

ルートツリーの手動設定

  1. ルートツリー上で子機のアイコンをタップすると、[ルート選択]画面を開きます。

  2. ルートツリーの親を選択します。

    • 無線ルートに中継機を挟む場合は、該当する中継機を選択します。
    • 無線ルートから中継機を外す場合は、親機を選択します。
  3. [ < ]で前画面に戻り、画面下の[設定]をタップします。
    電波強度をチェックしてください。

ルート例1
ルート例2

機器の登録削除

子機・中継機の場合

  1. 設定メニューから[子機・中継機設定]画面を開きます。

  2. 画面右上にある[削除]をタップします。

  3. 対象機器のアイコン() - [削除]の順にタップすると、機器とBluetooth通信を開始し、子機・中継機内の登録情報を削除します。(記録データも消失します)

    Bluetooth通信をOFF設定にしている子機、またはRTR-500シリーズ子機(RTR-501/502/503/505/507S)は、光通信できるように親機にのせてください。

  4. 親機側の登録情報削除の処理まで完了すると、[削除しました]と表示して、機器リストから消えます。

    通信圏内にない、手元にない、故障などで子機・中継機と通信できない場合は、画面右上にある[キャンセル]をタップし、親機側の登録情報のみ削除して処理を終了できます。この場合、機器リストからは消えますが、子機・中継機内の登録情報は残ったままとなります。

  5. [完了]をタップして前画面に戻ります。

 参考

子機・中継機内の登録情報削除の処理が完了するまで、通信を遮断しないようにしてください。

  • Bluetooth対応機種は通信圏内で実行してください。
  • Bluetooth通信をOFF設定にしているRTR500BCのほか、RTR-574、RTR-576、RTR-602、RTR-601およびRTR-500Cの登録情報は、Windowsソフトウェアの[子機設定]、または[中継機設定]メニューから削除してください。
  • 中継機の登録情報を削除した後は、[無線ルート設定]から電波強度の確認を行ってください。
 注意

登録情報が残ったままの子機・中継機を、通信可能な状態で親機の無線通信エリアに放置すると、意図しない通信結果が生じる可能性があります。機器の初期化を必ず実行してください。

親機の場合(近くの機器)

 参考

アプリの登録から削除するには[近くの機器]タブで実行してください。親機の設定は変わらないので、おんどとり Web Storageへの記録データ送信は継続します。

  1. 画面右上にある[削除]をタップします。

  2. アイコン() - [削除]の順にタップして削除します。
    削除した後、または削除せずに前画面に戻るときは[完了]をタップします。

ツール

機器の設定値参照、または初期化するにはトップ画面の[ツール]タブを開きます。  

設定一覧

最後にBluetooth通信したときの親機の設定を参照できます。

機器の設定値をみる

Bluetooth通信圏内にある子機・中継機の設定を参照できます。

機器の初期化

Bluetooth通信圏内にある親機・子機・中継機を初期化できます。

RTR-500シリーズの子機(RTR-501/502/503/505/507S)も初期化できます。画面下の[光通信で初期化]をタップし、Bluetooth通信圏内にある親機か中継機にのせて操作してください。

 注意
  • 子機・中継機は初期化する前に、親機の登録から削除してください。削除しないまま利用すると通信エラー・動作エラーの原因になります。
  • 初期化すると機器内の設定情報や、記録データを削除します。元に戻すことはできません。
  • 高精度タイプの温湿度センサSHA-3151/SHB-3101、熱電対モジュールTCM-3010、PtモジュールPTM-3010を使用する子機では、測定値の補正式はセンサ・モジュール側に設定されており、本操作では初期化されません。入力された補正値をリセットするには専用ソフトウェア アジャストメントツールをパソコンにダウンロードして初期化操作を行ってください。

おんどとり Web Storageのアカウント管理

トップ画面の[Web Storage]タブでアカウント管理します。

 注意

アカウントから機器を削除すると、おんどとり Web Storageから記録データが削除されますのでご注意ください。

はじめてご利用時
登録済みの親機リスト

はじめてご利用時

はじめてご利用になるときは[ログインする]をタップして、画面の指示に従っておんどとり Web Storageのアカウントを追加してください。

登録済みの親機リスト

表示アカウントに登録済みの親機リストです。

  • アカウントから機器を追加/削除するには画面右上にある[編集]をタップします。
  • 表示アカウントを切り替えるには[アカウント管理>]をタップします。
機器の追加/削除

[機器を追加する]をタップして、画面の指示に従って機器を追加してください。
機器を削除するにはアイコン() - [削除]の順にタップしてください。

  • 削除した後、または削除せずに前画面に戻るときは[完了]をタップします。

表示アカウントの切り替え

アプリで表示させたいアカウントにチェックして、[ < ]で前画面に戻ります。

  • 画面右上の[削除] - アイコン() - [削除]の順にタップしてアカウントを削除できます。
  • [+ アカウントを追加する]をタップし、ユーザIDとパスワードを入力するとアカウントを追加できます。

 参考
  • アカウントに親機を追加するには付属の登録コードラベルのQRコードから読み取ります。ラベルが手元にない場合は、[近くの機器]タブ - [設定メニュー] - [システム] - [機器情報]を開くと登録コードを確認できますので、お控えのうえ直接入力してください。
  • ログインパスワードを忘れた場合は、おんどとり Web StorageのWebサイトからパスワードを再発行してください。

アプリのバージョン情報とサポート

トップ画面のメニューアイコン()から、ご利用になっているアプリのバージョン情報を確認できます。
製品に関するサポートをご利用ください。

ヘルプ

本ヘルプを開きます。

サポート情報
サイトへのリンクです。
お問い合わせ
サイトへのリンクです。
オンラインショップ
サイトへのリンクです。

動作資料

現在値送信の仕様

処理の流れ

スマホアプリ/Windowsソフトで設定した現在値送信の間隔で処理を行います。

  1. RTR500BW / 500BMは登録されたすべての子機と無線通信し、現在値を取得します。

  2. 取得した現在値を設定された方法で送信します。

 参考

他の処理と重なった場合は以下のように動作します。

  • 記録データ吸い上げと重なった場合、記録データ吸い上げ完了後に現在値を送信します。
  • 警報送信と重なった場合、警報送信完了後に現在値を送信します。

送信の条件

すべての条件を満たしたとき、現在値送信を行います。

RTR500BW
  • 現在値送信に関するRTR500BWの設定が完了していること
  • パソコンにUSB接続されていないこと
  • 外部電源(ACアダプタまたはPoE)で動作していること
RTR500BM
  • 現在値送信に関するRTR500BMの設定が完了していること
  • 電池または外部電源で動作していること
  • オペレーションスイッチがRunになっていること

送信内容

現在値データには、子機ごとに最大で10個の記録値が含まれています。
現在値グラフ表示に反映できるデータ個数は機種により異なり、以下の仕様となっています。

機種 データ個数
RTR501B, RTR-501. RTR502B, RTR-502,
RTR505B(パルス測定以外), RTR-505(パルス測定以外)
10個
RTR503B, RTR-503. RTR507B, RTR-507-S, RTR-576 5個
RTR505B(パルス測定時), RTR-505-P(パルス測定時), RTR-574 4個
* 子機の記録間隔が30秒以下の場合、RTR500BW / 500BMは現在値送信時に自動的に記録間隔30秒の現在値データとして記録値を生成しますので、サーバに送信されるデータは、最小間隔が30秒のデータとなります。
* RTR-574/576(Sタイプ含む)については、記録データは平均値を記録し、現在値データは記録間隔の設定と連動して瞬時値を記録し現在値データとして送信しています。現在値データと記録データ(trz形式)のデータを比較すると、測定値と測定時刻が異なる場合があります。
* データ個数は最大値であり、記録開始からの時間・子機の記録間隔によって、データ個数未満の記録値を送信する場合があります。
 参考

現在値のデータフォーマットの開示を希望される場合は、T&D Webサイト 各種お問合わせ・修理・校正からご連絡ください。

現在値送信エラー時の動作

現在値の送信に失敗したとき、RTR500BW / RTR500BMは以下の動作を行います。

  • 送信エラーから10分後に、再送信処理をします(2回まで)。ただし、送信間隔が10分以下の場合は再送信しません。
  • 再送信を試みている間に次の現在値送信時刻を迎えた場合は、再送信をキャンセルして現在値を送信します。

警報監視の仕様

処理の流れ

スマホアプリ/Windowsソフトで設定した警報監視間隔ごとに以下の処理を行います。
ただし、RTR500BMの接点入力については、ONになった時点から1分以内に警報を送信します。

  1. 警報監視対象のすべての子機と無線通信し、警報送信に必要なデータを取得します。

  2. 警報送信の条件を満たしているか、または警報状態が解除されたか確認し、警報データをサーバに送信します。

 参考

他の処理と重なった場合は以下のように動作します。

  • 記録データ吸い上げと重なった場合、記録データ吸い上げ完了後に警報を送信します。
  • 現在値送信と重なった場合、警報送信完了後に現在値を送信します。

送信の条件

すべての条件を満たしたとき、警報送信を行います。

RTR500BW
  • 警報監視に関するRTR500BWと子機の設定が完了していること
  • パソコンにUSB接続されていないこと
  • 外部電源(ACアダプタまたはPoE)で動作していること
  • [警報監視の種類]のいずれかに一致、または警報状態から復帰したとき
RTR500BM
  • 警報監視に関するRTR500BMと子機の設定が完了していること
  • 電池または外部電源で動作していること
  • オペレーションスイッチがRunの状態であること
  • [警報監視の種類]のいずれかに一致、または警報状態から復帰したとき

警報監視の種類

子機の上限値/下限値オーバー

設定した上限値/下限値を超えた状態が、警報判定時間以上経過
(一時的に上限値/下限値を超えても、警報判定時間以内なら警報と判断しません)

子機のセンサ警報

センサ異常(未接続、断線など)

子機の電池残量低下

子機の電池残量が少ない状態
子機の電池寿命警告マークが表示してから1時間経過

無線通信エラー

3回続けて子機との無線通信に失敗

親機の電源異常 (RTR500BMのみ)

電池のみで駆動時に電池残量が低下、あるいは接続している外部電源の停電、給電電圧の不足
([警報設定] - [接点出力設定]で、電池警報を有効にする必要があります)

親機接点入力 (RTR500BMのみ)

外部接点入力がONになった
(接点のON(クローズ)、OFF(オープン)の判定は、1秒以上状態が継続した場合に確定しています)

警報接点出力の動作

警報監視時、警報を検知すると接点出力がON(回路がクローズ)します。警報監視のタイミングで復帰を検知すると接点出力がOFF(回路がオープン)します。
警報監視間隔内で警報発生、復帰の両方が発生した場合は、警報監視のタイミングで10秒間接点出力がON(回路がクローズ)します。

警報送信エラー時の動作

警報データの送信に失敗したとき、RTR500BW / 500BMは以下の動作を行います。

  • 警報送信失敗から警報監視間隔で指定した時間後に、送信が成功するまで繰り返します。
  • 再送信を試みている間に発生した警報もあわせて送信します。
 参考

RTR500BMは、警報/モニタリング設定の[警報送信]が[SMSのみ]か[HTTP(S)とSMSの両方]のどちらかでSMS送信先を複数設定している場合、1件でも送信に成功すると警報送信処理を成功とみなします。

記録データ自動送信の仕様

処理の流れ

スマホアプリ/Windowsソフトで設定した送信間隔ごとに処理を行います。

  1. RTR500BW / 500BMは対象の子機と無線通信し、記録データを吸い上げます。

  2. 初回データ*を送信します。
    * RTR500BWは全データ、RTR500BMは全データか開始後のデータ(初回データ送信範囲の設定による)

  3. 2回目以降は前回送信した記録データとの差分を送信します。

送信の条件

条件を満たしたとき、記録データ自動送信を行います。

RTR500BW
  • 記録データ自動送信に関するRTR500BWの設定が完了していること
  • パソコンにUSB接続されていないこと
  • 外部電源(ACアダプタまたはPoE)で動作していること
  • 子機設定で[吸い上げ]をONにしている子機と通信を行ったとき
RTR500BM
  • 記録データ自動送信に関するRTR500BMの設定が完了していること
  • 電池または外部電源で動作していること
  • オペレーションスイッチがRunの状態であること
  • 子機設定で[吸い上げ]をONにしている子機と通信を行ったとき

記録データ送信エラー時の動作

記録データの送信に失敗したとき、RTR500BW / 500BMは以下の動作を行います。

  • 30分後、失敗した子機のみ再送信します。
  • 記録データは、前回送信に失敗した範囲も含めて再送信時に子機から吸い上げを行います。

送信内容

前回未送信の差分データを送信します。